痙縮に対するボトックス治療
「手足が突っ張って動かしにくい」
「麻痺のせいで指が握ったまま開かない」
「足がつっぱって転びそうになる」
このようなお悩み、「痙縮(けいしゅく)」が原因かもしれません。
痙縮とは、脳卒中(脳出血・脳梗塞)や脊髄損傷、頭部外傷、脳性麻痺などの後遺症として生じる「筋肉の過剰な緊張状態」です。
筋肉が勝手に縮んでしまうことで、関節の動きが制限され、歩行や着替え、リハビリ動作にも大きな支障をきたします。
けんたろう脳神経外科クリニックでは、痙縮に対して「ボトックス治療(ボツリヌス療法)」を行っております。
これは、緊張している筋肉に直接作用し、こわばりをやわらげる治療法で、保険診療で対応可能です(一部条件あり)。
「リハビリをがんばっても関節が動かない」「手足のつっぱりをどうにかしたい」
そのようなお悩みを、ぜひご相談ください。
痙縮とは?
痙縮(けいしゅく)とは、脳や脊髄のダメージにより、筋肉が意図せず緊張し続けてしまう状態です。
よくある症状
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肘や手首が曲がったままになる
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指が握ったまま開かない
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足首が内側に入り、歩きづらい
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ふくらはぎが緊張しすぎて、つま先歩きになる
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リハビリ中に関節がうまく動かない
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着替えや入浴などで介助が必要になる
脳卒中の後遺症で見られることが多く、生活の質(QOL)を大きく低下させる要因のひとつです。
痙縮の原因と対象疾患
痙縮は以下のような疾患によって引き起こされることがあります。
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脳卒中(脳梗塞・脳出血)
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頭部外傷
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脊髄損傷
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脳性麻痺
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多発性硬化症 など
けんたろう脳神経外科クリニックでは、脳卒中の患者さんや頭部外傷のあとの手足のこわばりに対して、多くのご相談をいただいております。
ボトックス治療とは?
ボトックス注射(ボツリヌス療法)は、筋肉の緊張をやわらげるお薬(ボツリヌストキシン)を、つっぱっている筋肉に直接注射する治療です。
治療のポイント
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治療対象:上肢または下肢の痙縮(保険適用あり)
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効果持続:約3〜4か月間(その後、再注射可能)
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治療時間:約10〜20分
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副作用が少なく、繰り返しの治療が可能
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リハビリとの併用で効果が高まる
注射に使用する薬剤は、厚生労働省に認可された安全な製剤を使用しています。
治療の流れ
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初診・評価
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医師が痙縮の程度を確認(関節可動域、日常生活の困りごとなど)
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必要に応じて、エコーや神経学的検査を実施
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注射部位の決定
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実際に動きを確認しながら、治療部位を選定
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超音波(エコー)や筋電図を使って、正確に目的の筋肉へ注射
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注射の実施
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約10〜20分で終了
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治療当日から普段どおりの生活が可能(運転も可)
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効果判定・フォローアップ
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数日~2週間ほどで効果を実感する方が多く、リハビリがしやすくなるケースも
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約3か月ごとに再評価・再注射
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料金について
ボトックス治療は、条件を満たす方には保険適用が可能です。
保険対象外の方には自費での相談・評価・注射も対応しております。
保険診療の場合(3割負担)
| 内容 | おおよその目安負担額 |
|---|---|
| ボトックス注射(1部位) | 約10,000円前後 |
| リハビリ併用加算など | 状態により変動あり |
※1割・2割負担の方はそれに応じて減額されます。
自費診療の場合
| 項目 | 料金(税込) |
|---|---|
| 初回評価+診察 | 5,500円 |
| ボトックス注射(1部位) | 33,000円〜55,000円程度(薬剤量により変動) |
※自費診療希望の方には、事前に見積もりを提示いたします。
※自由診療は事前予約制となります。
痙縮・ボトックス治療のよくある質問
Q1. ボトックスは痛いですか?
A1. **注射は細い針を使い、超音波で確認しながら正確に行います。**多くの方は「思ったより痛くなかった」と言われます。
Q2. 効果はどれくらい持続しますか?
A2. **およそ3か月前後が目安です。**効果が薄れてきたら再注射が可能です。
Q3. どんな人が対象になりますか?
A3. 脳卒中・脳外傷・脳性麻痺などによる手足のこわばりで、日常生活に支障をきたしている方が対象です。医師の評価で保険適用の可否を判断します。
Q4. リハビリと併用した方がいいのですか?
A4. はい。ボトックスにより筋肉が柔らかくなった状態でリハビリを行うと、より大きな改善が期待できます。
院長より
こんにちは。けんたろう脳神経外科クリニックです。
痙縮の症状は、見た目以上に日常生活に支障をきたすことが多く、痛みや疲労、介助の負担にもつながります。
けれど、「どうせよくならない」「歳だから仕方ない」と諦めている方も少なくありません。
私たちは、患者さんの「少しでも動きやすく」「自分らしく生活したい」という願いにしっかり応えたいと考えています。
脳神経外科とリハビリテーション科の両方の専門性を活かし、生活に直結するお困りごとを一緒に解決していきます。
